書も捨てず、町へ出る

強欲に生きていく

タグ:西畑大吾

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僕らは奇跡でできている 第6話感想/どうしたら自分と仲良くなれるんですか?


育美がついに自分の息苦しさの原因にたどりついた……!

今まで、相河先生の言葉をあんなに拒否していたのに、急に今までの相河先生の言葉が走馬灯のように駆け巡って、自分というものを客観的に見るようになったのってなぜなんだろう、って思いました。
それはやっぱり、相河先生がいつも疑問を投げかけてきたから?
「楽しいですか?」
「本当は、どうしたいんですか?」
「どうして泣いたんですか?」
きっと今まで育美に誰も問いかけなかったこと。
相河先生が(少々図々しいときもありつつ)少しずつ、誰も踏み込まないところへ踏み込み続けたからかなあ。
ズカズカと入るのではなく、一歩だけ、ぎゅっと踏み込んで、ふっと自分の世界へ戻っていく。
あの、ハンカチを返しに来たクリニックでのやりとりのように。
「自分をいじめてしまうんですね」
「・・・・・・」
「帰ります」
~中略~
「本当はどうしたいんですか?」
「・・・・・・」
「帰ります」
そんな感じで。
育美も、もうこのころになると「帰るの…?」という顔をしだして、ついには自分で電話をかけて、「私も一緒に森へ行ってもいいですか?」と言い出す。
で、こ、このせりふを聞いた時の相河先生の優しい微笑み!!!!!!
やばかった・・・
ファンの人はさぞややられたことでしょう・・・

で、森での会話ですよ。
急にスルスルと糸が解けるように本音を喋り出す育美。
人前で泣かないと言っていた彼女が、涙まで流して。
榮倉奈々の泣きの演技よかった。すごくリアルな大人の女性だったな。
「どうしたら自分と仲良くなれるんですか?」
の質問にはっきり答えるでもなく、目の前で、リスが橋を渡ったことに大喜びする相河先生だけど。
「こっち側の世界」と「あっち側の世界」がつながった瞬間は、相河先生の世界と育美の世界が、かめの世界とうさぎの世界がつながった瞬間だったんだね。
渡れることに気付かなかったリスが、相河先生が一生懸命工夫した橋を見つけて、トコトコトコッと渡った瞬間。

暗喩が重なり合うドラマ

うさぎとかめや、リスの橋の話もそうだけど、あちこちの暗喩がすばらしいなって。
「抜いた歯は歯で埋めたい、だけどそれは無理」=「育美は彼に愛されたかった、いくら仕事で胸にぽっかりあいた穴をごまかそうとしても、それは無理」
「歯を抜いたままなんですよね?右でばっかり噛んで大変じゃない?」も同様。
丁寧に暗喩をちりばめた子供向けのお話みたいに、ほかほかと沁みてくる。

家政婦の山田さんはやっぱり…

相河先生の実の母親だったりして~なんて展開を期待したりしてます。
相河先生作・へんな形の餃子を、怒りそうなもんなのに、するっと「スープに入れちゃいましょ!!」と柔らかい頭で対応しちゃう。
スープをかえっておいしくしてしまう。
前回も、相河先生は周りの大人に恵まれたって書きましたが、こんな山田さんに育てられたから、相河先生は自分と仲良くなれたんじゃないかなあと思うのです。

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僕らは奇跡でできている 第4話・第5話感想/光の中に、他の人が入る


はじめは興味がなかった学生たちがだんだん、相河先生の授業を楽しむようになってきている。
青山さんが、フィールドワークで心の底から楽しそうな相河先生の笑顔にときめいたように、猿山を見ながら楽しそうに自分勝手に好きな話をしている顔を「かわいい」と思うように、だんだん、相河先生の「これ、面白い!すごい!楽しい!どうして!?」の輪の中に巻き込まれてる。自然と。
たぶん視聴者も、同じ体験をしていると思う。

4話のこんにゃくの話。
相河先生の好奇心が引き出すこんにゃく農家のおじさんの話、すごく面白くて一緒に引き込まれた。
そして、相河先生が、その話を聞いて、こんにゃくがどうすごいのかを説明してくれる。
一緒に、ほんとだ、おもしろい!って、楽しみ方を教えてくれる。
別に相河先生は教えようなんて思ってなくて、好きなことをしゃべってるだけなのに。
それが、周りの人の心も動かす。
いい連鎖が起きてる。
(これは、鮫島教授が、相河先生に大学講師をやってみないかと持ちかけたときに、「自分が面白いと思うことをただ話せばいい」と、言ったことにも通じる)

本当に興味津々な人が話を聞くときって、話し手も嬉しいですよね。
こんにゃくなんて日頃気にも留めないふつうの食べ物だけれど、相河先生の「なぜ?」の質問攻めが、新たな発見やおどろきをもたらして、「こんにゃくってこんなにすごい!」と言ってくれる。
新庄くんのお母さんが、「いい先生やね。お父さん、うれしかったと思う」と、新庄くんにほろりと漏らすところはじーんとしたな。
ところで新庄くん(西畑大吾)はなんてかわいいのか。
かわいい。
かわいすぎる。

えー、脱線しました。

育美の恋愛模様も盛り上がってきましたね。
久しぶりに彼氏のほうから育美を訪ねてきたのに、彼のスマホに育美の知らない女性からメッセージが入っているのを目にしてしまう。
彼氏がそれを見て差し入れだけ置いてすぐに帰ってしまったところから、わだかまりがとれなくて彼氏に冷たくしてしまう。
結果、「あなたにはもっと合う人がいるんじゃない」という言葉を漏らしてしまう。
嫌味のつもりが、また、彼氏の劣等感を刺激してしまう。
あ~負の連鎖。
「メッセージがきてた女の人、だれ?」って、聞けないよな~、聞けないタイプだよな~この人。
聞かない、っていう手段を能動的にとってるんじゃなくて、あれは「聞けない」だと思うんだ。

ものすごく頭が良くて美人で努力家で何もかもうまくいってそうなのに、ちょっと不器用な育美に、
なんかもうそんなのおかまいなしにズカズカ入ってくる相河先生が、ちょっと荒療治だけど見ててほんとうに微笑ましい。
しかも相河先生、育美のこと、陰で「ああいうタイプの女性は苦手」って言ってたじゃん!笑

「森に行きませんか?」と育美を誘ったのは、相河先生はどこまでを察してなんだろうな。
単に、リスが渡る橋を渡すのを手伝ってほしかったのか。
育美にも新鮮な体験になると思ったのか。
学生たちがそうだったように、実際に五感で感じれば、面白さが伝わると思ったのか。
何をも狙ってないようでいて、つながっていく相河先生の光の輪がすごくて。

それに、苦手と言ってたわりに、結構心をえぐるようなことを聞きます。
最初は新庄くんがこんにゃく農家を継ぐかの話だったのに、育美が自分の話に置き換えるもんだから、
「それって楽しいですか?」「それ、いつ叶うんですか?」って。
うーん、相河先生、それは知的好奇心?それとも育美に興味が?


鮫島先生が、相河先生のことを「(相河先生が「願い事がない」と言ったのは)目の前の事を夢中でやってるうちに願いが叶っちゃうから、いろいろ考えない」と言っていたのも印象的。
目標をもって、それにむかって計画立てて頑張っている人のほうがえらいような感じがするけれど、それは何かを成し遂げているような気分にはなれるかもしれないけれど、人生はそう計画通りにいくとは限らない。
相河先生と育美は両極端だから、凡人のわたしにはどちらかのマネは到底できないけれど、目線を変えてみたら?という問いかけをこのドラマはしてくれてると思う。

相河先生はほんとうに恵まれて、大切に育てられてきたんだなと思う。
陶芸家のおじいちゃんも、鮫島教授も、山田さんも、彼を見守る大人たちは、愛の距離感がとっても心地よい。
押し付けず、否定せず、彼の心の育ち方を肯定し、見守って、愛してきたんだなあと感じる。
まだ相河先生のこれまでの人生の背景は、少ししか描かれてないけれど。
相河先生も、ひとりで乗り越えてきたわけじゃなくて、この人たちがいたからこそなのだな、この人たちに手伝ってもらって、「自分と仲良く」なれたんだろうな。

好きなことをあんなに楽しそうにやってるのを見ると、なぜか私は涙が出てくる。
そして、5話ではおじいちゃんに「おまえの面白い、楽しい、の光は今じゅうぶん広がっている。そのあとどうなる?」と聞かれて、「光の中に、他の人が入る」と答えた相河先生に、すごく感動した。
はじめは虹一くんが、そして学生、育美も、どんどん相河先生の光の中に入っていく。
相河先生は、「楽しい、すごい、おもしろい!」を、自分で生み出せる人だから。
人生の方向性を迷ってる人がいたら、背中を押して励ましてくれるドラマだなと思います。

そろそろ折り返し?早い!

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2018年10月16日(火)放送分

僕らは奇跡でできている 第2話感想/一番仲良くなりたい人と仲良くなれたからいいんです

今回もうさぎとかめの攻防戦でしたねー

公園で話をする相河先生と虹一くん。
虹はどうして「虫へん」なんだろう、虫が渡る橋だからかな……などと、ほほえましい会話をしていると、虹一くんの母親がやってきて、「知らない人と話しちゃダメ」と言う。
話の都合上、さも悪者みたいになっちゃってたけど、そりゃ心配するよね……(^^;)

大学では、相河先生を蹴落とそうと見当違いな方向へがんばってる樫野木先生(要潤)w
すべてを見抜いてかわす鮫島教授(小林薫)。
樫野木先生も「滑稽なうさぎ」ポジションなのね。

相河先生のフィールドワークは、なんだかんだめんどくさがってた学生たちも、友達と一緒だとだんだん楽しいこともあったりして。
そういう、大小はあれ、ちょっとでも興味をもつっていうのは、五感で体験したからかなあと思った。

さて、育美先生のほうは。
彼氏はもうだめだね(笑)
もうそのモードに入っちゃったら何しても劣等感もたれるわ。
どーしよーもない。
相性が悪かった。
ってか、なんで付き合ったんだろうね、育美が医者なのは最初からわかってたのに
早々にお別れしそうな気配ではあるけど、2話ではまだ別れず!(笑)

相河先生が寝る前に「イーッ」てやるの、かわいかったし、なんかよかった。
今日自分を不快にさせたやつらに「イーッ」してるみたい。笑
それぐらいならかわいいじゃない。笑
それで、なんか、すっきりして、寝られるっていうおまじない。私もやろうかなあ。

育美と相河先生が、焼肉屋さんでばったり出会って、かみ合わない会話をするシーンも、良かったです。
てか、家政婦さんが肉食べに行くからって、自分も肉食べに行くなんて、張り合ってかわいいな~と思ったけど、そうか、歯が治ったからもあったのね。


「僕はなかなか人と仲良くなれないけど、一番仲良くなりたい人と仲良くなれたからいいんです」

「昔の僕は僕が大嫌いで、毎日泣いてました」

は、ちょっとホロリ。
どういうことがあって、相河先生は自分自身と仲良くなれたんだろう。
育美は、自分の事が好きなんだろうか、嫌いなんだろうか。

うさぎとかめの「うさぎ」に喩えられたことをひどく気にしてる育美は、やっぱり自分に自信がないように見える。
誰もがうらやむ容姿とステータスをもっているのに。

育美にそう言ったことを覚えてもいない相河先生に、笑っちゃった。
あんなふうに自由に生きられたらいい、とまでは言わないけど、きっと育美は相河先生のことを、ただただ拒否るんじゃなくて、少し興味をもって見るようになったんじゃないかな?

道端でまた何かを観察してる相河先生を、無視するんじゃなく、ちょっと声をかけたラストシーンで、そんなふうに思いました。

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2018年10月9日(火)放送分

高橋一生の偏屈な役は天下一品だと思う…

「カルテット」の高橋一生の雰囲気を思わせる、(あそこまでクズっぽくはないけど)ちょっとクセの強い役ですね。めっちゃいいと思います。観ます。笑
高橋一生の声のトーンとか、喋り方がいいんだよなあ…
すごくいい声なのに、とぼけたような、人を食ったような…でも嫌みじゃない。天然っていう感じにもならない。

そんな空気感もあってか、20年以上一緒に暮らしている住み込みの家政婦さん(戸田恵子)とのシーンは、母と息子のような、夫婦のような、絶妙な距離感だった。
毎日お弁当を作ってもらい、家事を全てやってもらい、「部屋に勝手に入るな」「ピリ辛きゅうりを入れてくれ」などとわがままを言い、彼女の世間話は右から左へ受け流す…
相河先生にはどうも両親がいないみたいで、そのあたりのワケもこれから描かれるのかな?

育美との出会いと「うさぎとかめ」

相河先生が、ずーっと健康だった歯をとつぜん痛めて訪れたのが、榮倉奈々演じる水本育美が経営する歯科クリニックで。
相河先生が、治療そっちのけで喋りたいことをペラペラ喋りまくるところは、「最高の離婚」の光生(瑛太)を思い出してクスッとしました。
育美は、親のクリニックを継ぎ、他の審美歯科も掛け持ち、雑誌に取材されちゃうようなキラキラした女性歯科医で…鼻持ちならないというよりは、彼女自身はめちゃくちゃ頑張った結果そこにいるんだけど、高級ジュエリーを自分で買ったり高級レストランに気軽に行って彼氏にドン引かれてしまったり、自分の正論を職場の女性たちや相河先生にぶつけてしまったり。

相河先生は、育美のことをイソップ童話の「うさぎとかめ」のうさぎっぽい、と評する。
うさぎは勝ちたい、自分はすごい!と証明するために一生懸命走る、かめは勝負に興味がなくてただ目の前のことを楽しんでいるだけ。ゴール前で寝てしまったうさぎのことすら眼中にない。
育美や、正解のないことを話し合うことを無駄と感じている無感心な学生たちは「うさぎ」、相河先生や、歯科クリニックで出会った男の子は「かめ」だ、ということなんだと思う。
(相河先生かめ飼ってるし)

「フツウ」と仲良くできない主人公

まあ、その相河先生の持論だけを聞くと、かめっていいよね、で終わってしまうんだけど、人生、どちらの生き方だけが正解ってことはないと思うんです。

だから、相河先生を襲った「とつぜんの虫歯」も、ちょっといい。
ピリ辛きゅうりが大好きなんだけど、虫歯で歯を抜かなきゃいけなくなったんだ、と、陶芸家の祖父(田中泯)に話すと、「良かったじゃないか。歯のありがたみがわかったろ」と言われる。
毎日好きなことに夢中で楽しそうな相河先生の、この些細なようで大きな躓きが、育美に出会わせるきっかけになったわけで…どんな意味をもってくるのか、来週が楽しみ!

西畑大吾くん

学生役で出ていた、関西ジャニーズJr.(なにわ男子)の西畑大吾くんにも超注目しています。
髪も明るく染めて、ちょっと奇抜な服装で、無気力な今ドキ男子を演じるのかな。
1話は授業風景での出演でしたが、次週以降相河先生とどう絡んでいくんだろう。
映画「ラストレシピ」でも演技の上手な方だなあと思ったので、大いに期待してます。

「僕らは奇跡でできている」チェインストーリー

GYAO!のチェインストーリーおもしろかった。
同僚のアリおたく沼袋先生(アンジャッシュ児嶋)が、相河先生が四角い銀色の缶に触れられたくない理由について仮説を立ててたw
https://gyao.yahoo.co.jp/special/bokura_drama/#chain
こういう、放送後にちょっとした楽しみがあるのいいですよね♪


今期このドラマは継続決定!絶対いいドラマだわ!という予感のする1話でした。

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