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僕らは奇跡でできている 第4話・第5話感想/光の中に、他の人が入る


はじめは興味がなかった学生たちがだんだん、相河先生の授業を楽しむようになってきている。
青山さんが、フィールドワークで心の底から楽しそうな相河先生の笑顔にときめいたように、猿山を見ながら楽しそうに自分勝手に好きな話をしている顔を「かわいい」と思うように、だんだん、相河先生の「これ、面白い!すごい!楽しい!どうして!?」の輪の中に巻き込まれてる。自然と。
たぶん視聴者も、同じ体験をしていると思う。

4話のこんにゃくの話。
相河先生の好奇心が引き出すこんにゃく農家のおじさんの話、すごく面白くて一緒に引き込まれた。
そして、相河先生が、その話を聞いて、こんにゃくがどうすごいのかを説明してくれる。
一緒に、ほんとだ、おもしろい!って、楽しみ方を教えてくれる。
別に相河先生は教えようなんて思ってなくて、好きなことをしゃべってるだけなのに。
それが、周りの人の心も動かす。
いい連鎖が起きてる。
(これは、鮫島教授が、相河先生に大学講師をやってみないかと持ちかけたときに、「自分が面白いと思うことをただ話せばいい」と、言ったことにも通じる)

本当に興味津々な人が話を聞くときって、話し手も嬉しいですよね。
こんにゃくなんて日頃気にも留めないふつうの食べ物だけれど、相河先生の「なぜ?」の質問攻めが、新たな発見やおどろきをもたらして、「こんにゃくってこんなにすごい!」と言ってくれる。
新庄くんのお母さんが、「いい先生やね。お父さん、うれしかったと思う」と、新庄くんにほろりと漏らすところはじーんとしたな。
ところで新庄くん(西畑大吾)はなんてかわいいのか。
かわいい。
かわいすぎる。

えー、脱線しました。

育美の恋愛模様も盛り上がってきましたね。
久しぶりに彼氏のほうから育美を訪ねてきたのに、彼のスマホに育美の知らない女性からメッセージが入っているのを目にしてしまう。
彼氏がそれを見て差し入れだけ置いてすぐに帰ってしまったところから、わだかまりがとれなくて彼氏に冷たくしてしまう。
結果、「あなたにはもっと合う人がいるんじゃない」という言葉を漏らしてしまう。
嫌味のつもりが、また、彼氏の劣等感を刺激してしまう。
あ~負の連鎖。
「メッセージがきてた女の人、だれ?」って、聞けないよな~、聞けないタイプだよな~この人。
聞かない、っていう手段を能動的にとってるんじゃなくて、あれは「聞けない」だと思うんだ。

ものすごく頭が良くて美人で努力家で何もかもうまくいってそうなのに、ちょっと不器用な育美に、
なんかもうそんなのおかまいなしにズカズカ入ってくる相河先生が、ちょっと荒療治だけど見ててほんとうに微笑ましい。
しかも相河先生、育美のこと、陰で「ああいうタイプの女性は苦手」って言ってたじゃん!笑

「森に行きませんか?」と育美を誘ったのは、相河先生はどこまでを察してなんだろうな。
単に、リスが渡る橋を渡すのを手伝ってほしかったのか。
育美にも新鮮な体験になると思ったのか。
学生たちがそうだったように、実際に五感で感じれば、面白さが伝わると思ったのか。
何をも狙ってないようでいて、つながっていく相河先生の光の輪がすごくて。

それに、苦手と言ってたわりに、結構心をえぐるようなことを聞きます。
最初は新庄くんがこんにゃく農家を継ぐかの話だったのに、育美が自分の話に置き換えるもんだから、
「それって楽しいですか?」「それ、いつ叶うんですか?」って。
うーん、相河先生、それは知的好奇心?それとも育美に興味が?


鮫島先生が、相河先生のことを「(相河先生が「願い事がない」と言ったのは)目の前の事を夢中でやってるうちに願いが叶っちゃうから、いろいろ考えない」と言っていたのも印象的。
目標をもって、それにむかって計画立てて頑張っている人のほうがえらいような感じがするけれど、それは何かを成し遂げているような気分にはなれるかもしれないけれど、人生はそう計画通りにいくとは限らない。
相河先生と育美は両極端だから、凡人のわたしにはどちらかのマネは到底できないけれど、目線を変えてみたら?という問いかけをこのドラマはしてくれてると思う。

相河先生はほんとうに恵まれて、大切に育てられてきたんだなと思う。
陶芸家のおじいちゃんも、鮫島教授も、山田さんも、彼を見守る大人たちは、愛の距離感がとっても心地よい。
押し付けず、否定せず、彼の心の育ち方を肯定し、見守って、愛してきたんだなあと感じる。
まだ相河先生のこれまでの人生の背景は、少ししか描かれてないけれど。
相河先生も、ひとりで乗り越えてきたわけじゃなくて、この人たちがいたからこそなのだな、この人たちに手伝ってもらって、「自分と仲良く」なれたんだろうな。

好きなことをあんなに楽しそうにやってるのを見ると、なぜか私は涙が出てくる。
そして、5話ではおじいちゃんに「おまえの面白い、楽しい、の光は今じゅうぶん広がっている。そのあとどうなる?」と聞かれて、「光の中に、他の人が入る」と答えた相河先生に、すごく感動した。
はじめは虹一くんが、そして学生、育美も、どんどん相河先生の光の中に入っていく。
相河先生は、「楽しい、すごい、おもしろい!」を、自分で生み出せる人だから。
人生の方向性を迷ってる人がいたら、背中を押して励ましてくれるドラマだなと思います。

そろそろ折り返し?早い!